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 クリスマスといえば、キリスト教の行事である。キリスト教の開祖、イエス・キリストの誕生日を祝い、教会で祈る日なのだが、地球・・・少なくとも、日本人にとっては騒ぐ口実である。
 そして、クリスマスにはもう一つイベントがある。サンタクロースである。赤い服と白いひげを携え、トナカイの引くそりに乗り、世界中の子供たちにプレゼントを配る存在である。これについては、色々と起源があるが、それは割愛。大切なのは、クリスマスとサンタの概念が、オラクルにあるということだ。オラクルの人間からしてみれば、クリスマスはサンタの来る日だということ。そして、そのサンタはMr.アンブラなのだが、それではいけないと、彼女は嘆く。折角、そのような素敵な行事があるのだ。活かさなければ。損というもの。
「というわけで、良い子の為に、頼むぞ。カモさん」
「・・・なんでワイ?」
 黒いサンタドレスを身に纏い、アストレアはプレゼント袋を背負う。
「地球では、トナカイがそりを引いているんだ」
「で、いつもシカと呼ばれてるワイに頼むの?ワイはシカやけど、トナカイちゃうで?」
「あぁ、それについてはだな・・・」
 ポケットから、端末を取り出し、アストレアはGAZ-2nd・・・もとい、カモシカに提示する。

トナカイ 哺乳綱鯨偶蹄目シカ科トナカイ属の1種

シカ科

「ちょ、待って。まさか・・・」
「そういうことだ」
「おかしない!?」
 地球に来る前からトナカイという生物を模したスーツがあったのは気になるが、この際は些細な問題。この種別名から察するに、トナカイは広義的に見ればシカの一種である。つまりアストレアは、カモシカ(シカ)をトナカイの代わりにしようというのだ。しかも、カモシカはキャストである。トナカイにしてはごつすぎる。
「なんでなん!?というか、アホちゃう!?」
「いや、雰囲気出そうと思って・・・」
「せやかて、ワイ=シカが通じるのはチームの人だけやで!?いや、正確にはカモシカやけど」
「・・・しまった、トナカイを探すのに必死だったばかりに」
 アストレアは自分の愚かさを咎めるように、頭を手で押さえる。
「いや、すまない。目先のことに集中すると、どうにも周りが見えなくてな・・・」
「それ以前の問題なんやけど・・・」
「だが、それなら対策は打てる」
 そういうと、アストレアはビジフォンへ駆け寄り、何かの操作をする。やはり、努力の方向を間違えているのだが、それを触れる前に操作を終えてしまった。そうして持ち出したのは・・・
「これだ」
「トナカイスーツ。なるほど、それなら問題解決やな・・・ワイである必要なくない!?」
 どこか子供受けしそうな顔のデザインと、出ベソ。トナカイだというに二足歩行で明らかにでかい。完全に、ネタとして遊ばれるスーツだった。ちなみに、このスーツ。やはりネタにされているが、かなり長く愛されている。
「別に、ワイでなくとも、風さんに頼めば・・・」
「あぁ、それはだな。頼んだのだが・・・」

「下らない。それより、プレゼントの中にちくわが無いぞ。どういう了見だ」

「と、一蹴されてな・・・」
「壊れる方向が間違ってる・・・」
「他の人には、まだ頼んでないが、頼む!こんなことが頼めるのはカモさんしかいないんだ!」
「えぇ・・・」
 カモシカから言わせてみれば、嫌である。トナカイスーツを着ていても、何かの拍子でバレるとも分からない。何より、ただ着るだけより恥ずかしい。
 だが、頼んでいるのはアストレアである。真面目で誠実なアストレアである。彼女が頼みごとをするのだ。「見返りが無いはずがない」。
「・・・ええけど、一つ条件がある」
「ッ!なんだ!私に出来ることなら言ってくれ!」
「ワイにも、プレゼントをくれんか?」
「そ、それでいいのか?」
「ええで。それで引き受ける」
「そうか・・・ありがとう!ありがとう、カモさん!さぁ、これを着て!」
「やっぱりスーツ着るんか!」
「それで、プレゼントのリクエストは・・・」
「あぁ~それは後でかまへん?」
「あぁ、構わない」
 リクエストは、今は言わない。ほしいものが多すぎるのだ。流石に、リクエスト全部貰うというのは欲張りというもの。何より、それは不可能である。一体、いくらかかるか分からない。だから、ほしいものを決めるまでの期間を設けた。
―――そういえば、なんでサンタなんてやろうと思ったんやろ?
 聞けば良かった。だが、それは何故か出来なかった。
 恥ずかしい?
 違う。
 興味がない?
 違う。
 本当に、何故か聞けなかったのだ。何か、眼に見えないものを感じた。強いて言えば、それだけだった。
「黒いドレスだが、知ったことか!サンタは希望を送る存在だ!ブラックサンタ!出撃だ!」
「うおおおおお鹿パワー全開いいいいいいいいい!!!!」
 アストレアがそりに乗り、カモシカがそりを引く。オラクル世界内時間で12月25日。第七アークスシップ、ギョーフの夜に、サンタが闊歩する。








「それにしても、飛ばないんやな・・・」
「それを言わないでくれ・・・トナカイが引く以上、不可能なんだ・・・」
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  1. 暇つぶし
  2. / comment:2
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シカさんはチームのマスコットはっきりわかんだね

  1. 2016/12/13(火) 17:53:14 |
  2. URL |
  3. こざと
  4. [ edit ]
久々の竹輪同好会会長の話ダァ…カモさん人気で百万石が出たそうにソワソワしているゾ(こら

  1. 2017/01/09(月) 19:59:41 |
  2. URL |
  3. ちゃぼ
  4. [ edit ]
この異色の2人のやり取りに不覚にも爆笑してしまった(ノw`*)
アストレアが意外に無茶振りすんのと、カモさんの冷静なツッコミがたまらんw

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僕の名前はヒロ。PSO2内では風鳴と呼ばれてる。まぁ、ゆっくりしていってよ

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